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高齢社会は続くよどこまでも


今週、山梨県から県内の65歳以上の人口の割合が発表され、初めて30%を超えて30.4%だったそうです。

私の体感的には40-50%くらいはいってるかと思っていたので、意外と若い人いるんだなと感じました。


私のトマトハウスは周囲がみんなスモモの果樹園なんですが、その農家さんはみんなお爺さんです。

隣の畑は89歳の頑固者。正面は同級生の89歳でよくははね出し品のスモモをくれます。その隣は93歳でこれも頑固者。草刈り機でよく石を飛ばしてきます。その隣は83歳の少し若手。

こんな風に高齢者に囲まれて仕事しているので、若者がいたんだということが驚きです。


そういえば、トマトを手伝ってくれてパートさん達もみんな70代のおばちゃん達に67歳のおじさんです。

私が32歳だから、平均すると65歳超えてますね。

(こういう場合、平均値というものに意味はあまりないかもしれませんが。)


高齢者の中にたまに若者がいる、こういう社会になっていくのかもしれませんね。


でも農家というのは、体が頑丈ですし、定年もなくてずっと現役ですから高齢社会となっても言われるような問題は顕在化しにくいかもしれません。

みんな現役でばりばり働いていますし、なぜか病院も嫌って行きたがりませんし。(これは私の周りだけかもしれませんが。)

自分では「俺ももう歳だから駄目だわ―」なんて言ってますが、その反対にスモモの新しい若苗を植えていたりします。

何年くらいで収穫できるようになるんですか、と聞くと3、4年だそうです。いったいいつまで働くつもりなんだと、白目になりそうです。


学校を卒業して就職するとなった時、ああこれから30年ずっと働くのかと遠い気持ちになったのを覚えていますが、30年どころじゃないですね。

今32歳だから、あと60年。2080年。

たぶんリニア新幹線はロンドンあたりまで繋がっているでしょう。


まあ私も元気な高齢者に囲まれて、助けられて生きていますから、生活圏的には超超高齢社会ですけど、今のところは問題を感じないですね。

東京など都市圏ではもっと問題が多いような気がしますが。

ただ、歳は歳なのである時ぽっくり逝ってしまうこともあって、

これも近所でよく犬を連れてトマトを買いに来てくれるお爺ちゃんがいたんですが、この春に亡くなってしまいました。92歳で亡くなる前日にトマトを買いにきてくれて、ぴんぴんして元気だったんですが、分からないものです。この前、夏のトマトが獲れ始めたのでお供えさせてもらってきました。


今、日本の農業はこんな元気な高齢者達に支えられているといっても過言ではないでしょう。農業分野は社会全体と比べてもかなり高齢化が進んでいます。

社会全体としては増加する高齢者を支えるために若者の負担が増加しているという風潮ですが、こと農業でみると高齢者が踏ん張って支えられているんですね。

しかし、それも今ぎりぎりの所にいるのではないかと思います。(特に私の周囲では。)

10年後、私の畑の周囲は99歳、99歳、103歳となりますが、さすがにその歳でまだ現役で農業できているとは思えません。(今を見ているとありえるような気もしますが。)それに頼っているべきでもないとお思います。

かといって私一人で周辺10haばかりの産地を面倒みるのは無理でしょう。

農業の後継者不足という先延ばしにされてきた問題のタイムリミットが迫っていると感じます。



これの解決案については、また続きで。

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